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    <title>建築あれこれ（コラム）</title>
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    <updated>2010-03-17T13:11:43Z</updated>
    <subtitle>MOBI建築・都市研究所 代表者・辻谷英樹が建築について思うことをつづったコラムです．</subtitle>
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    <title>グループホームの消防検査</title>
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    <published>2010-03-17T12:18:18Z</published>
    <updated>2010-03-17T13:11:43Z</updated>
    
    <summary>今日は竣工したばかりの「グループホーム家路」で消防署による検査がありました．おり...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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        <![CDATA[今日は竣工したばかりの「グループホーム家路」で消防署による検査がありました．おりしも直前に札幌のグループホームでいたましい火災事故があっただけにいつもより緊迫した雰囲気だったように思います．
<img alt="グループホームの消防検査" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2010_01240133.JPG" width="450" height="300" />
]]>
        <![CDATA[認知症の老人が共同で住むグループホームで通常必要とされる消防設備は「火災報知器」，「消火器」，「避難誘導灯」です．それに加え延べ面積が２７５平方メートルを超えると「スプリンクラー」が必要になります．今回検査を受けた建物はそれらをすべて備えていますし無事検査に合格しました．

札幌の事故の報道にふれ思うのは，これらの消防設備のうち必須なのが火災報知器とスプリンクラーだということです．グループホームに入居しているお年寄りは火災が発生したからといって自力で避難できる人は少ないでしょう．それゆえに火災発生の初期段階でそれを感知する火災報知器，それと連動して自動的に消火をしてくれるスプリンクラーは重要です．誘導灯は避難経路を示すもの，消火器はもちろん初期消火のためのものですが，今回の事故の例をみてもいったん火がついてしまえばそれらはグループホームではあまり意味をなさないように思います．各種報道を見てもそうですが，建物の規模とは関係なくスプリンクラーは整備されるべきだと思います．

<img alt="火災報知器の検査の様子" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2010_01240125.JPG" width="450" height="308" />

もとより今回火災事故を起こしたグループホームはスプリンクラーが無かったことのほか，もともと民家だった建物を改修していたことに起因する様々な問題も抱えていました．入居者の部屋が１階と２階に分散していたこと，避難口が限られていたこと，そして何より問題なのが暖房に石油ストーブを使っていたことです．

「グループホーム家路」は新築でもあるので，それらの問題点はクリアーしています．平屋建てで，メインの玄関の他に出入り口が４カ所あるので避難経路は確保されています．厨房の調理器具はＩＨヒーターだし，給湯は電気温水器，暖房も床下に埋め込んだ電気ヒーターを採用と，オール電化なので火の気はありません．主要な間仕切り壁は小屋裏まで防火構造で作られているので，万が一火災が発生しても延焼の恐れも少なくなっています．

<img alt="2010_01240132.JPG" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2010_01240132.JPG" width="450" height="601" />

防災も大切ですが，もう一つ大切にしたいのが雰囲気．グループホームは複数の人が共同で住むとはいっても「施設」ではなくあくまでも「家」です．

このような建物はどうしても大きくなるので，窓から離れたところや中廊下は暗くなりがちです．それを克服するためにトップライトから光を取り入れることにしました．ただしあまり天井の高い吹き抜けの廊下が続くとアットホームな雰囲気が損なわれると思い，木製の格子天井で光は落ちてくるけど視覚的なスケールを抑えました．スプリンクラーの配管もこの格子のおかげで目立たなくなったし，なにより無垢の木材のおかげであたたかい雰囲気になったように思います．]]>
    </content>
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    <title>住まいづくり講演会のお知らせ</title>
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    <published>2009-07-14T07:35:34Z</published>
    <updated>2009-07-14T08:11:10Z</updated>
    
    <summary>建築家の山本厚生さんを講師にお招きして，住まいづくりに関しての講演会が開催されま...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[建築家の山本厚生さんを講師にお招きして，住まいづくりに関しての講演会が開催されます．
日時：２００９年８月１日（土）　１４：００～１６：００　（会場１４：００）
会場：市立釧路図書館　４階　視聴覚ホール　定員１５０人　入場無料
　　　　釧路市幣舞町４－６　　TEL:0154-42-1411
<a href="http://www.mobi-archi.com/blog/images/%2709%20%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E6%B0%8F%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%26FAX%E7%94%A8%E7%B4%99.pdf"target="_blank">パンフレットと申し込み用紙のダウンロードはこちら（PDFファイルです）</a>]]>
        山本厚生さんは「住まいづくりの時こそ，どう生きてきたのかを考え，家族を見つめなおす絶好の機会です」と述べています．
ただ単に消費する住宅ではなく，「住まいづくり」に関心のある方には，大切なヒントがいっぱいの講演会かと思います．ぜひ，お越しください．
なお，人数を把握するために事前の申し込みをお願いしています．上記のリンクで申し込み用紙をダウンロードし，事務局宛にファックスをくださるか，あるいは私宛にメールでお願いします．
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    <title>東京聖十字教会</title>
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    <published>2009-06-27T12:27:35Z</published>
    <updated>2009-06-27T22:26:23Z</updated>
    
    <summary>上京したついでに以前から気になっていた東京聖十字教会を見学してきました．東京は梅...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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            <category term="design" />
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            <category term="travel" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[上京したついでに以前から気になっていた東京聖十字教会を見学してきました．東京は梅雨の季節．道産子の私には湿度をともなう暑さがかなり堪えましたが，見に行ってやっぱりよかったと思いました．
<img alt="東京聖十字教会外観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/tcpic01.jpg" width="450" height="309" />
巨匠アントニン・レーモンドの設計です．世田谷区の住宅街の中にひっそり建っています．私の住む周辺は酪農地帯で，牧草などを保管しておくいわゆる「Ｄ型ハウス」という鉄骨の巨大なプレファブ建築をよく見かけますが，外観はそれと同じような感じです．]]>
        <![CDATA[レーモンドの建物はどれもそうですが，構造の骨格があらわしになっていてそれが室内の印象を特徴づけています．この建物では今で言う集成材ともいうべきアーチ状のフレームで空間が構成されています．この建物は１９６１年のもので当時としてはこの構造はかなり斬新なものだったようです．
<img alt="東京聖十字教会内観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/tcpic02.jpg" width="450" height="600" />
内部の仕上げはベニヤ合板でいたって質素です．でもあたたかみの中に強い精神性を感じます．無駄がなく研ぎ澄まされた空間です．
<img alt="東京聖十字教会十字架" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/tcpic04.jpg" width="450" height="600" />
入り口上部のステンドグラスもとてもきれいでした．末永く保存されて欲しい建物です．
<img alt="東京聖十字教会ステンドグラス" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/tcpic03.jpg" width="450" height="600" />]]>
    </content>
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    <title>ビフォー・アフター？</title>
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    <published>2009-04-28T11:46:46Z</published>
    <updated>2009-04-28T12:08:49Z</updated>
    
    <summary> カフェうりむぅは古い家屋のリフォームで出来たお店です．もともとは画像のような木...</summary>
    <author>
        <name>辻谷</name>
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            <category term="material" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[<img alt="改修前外観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2008_07300029.JPG" width="450" height="338" />
カフェうりむぅは古い家屋のリフォームで出来たお店です．もともとは画像のような木造モルタル塗りの建物．ただし外壁が通気工法になっていなかったこと，柱などの軸組も傷んでいる部分があると思われたこと，窓などの開口部を大幅に変更したかったことなどから，外壁のモルタル仕上げはすべて撤去し，同時に内部の仕上げも床・壁・天井すべて一度撤去しました．結果的に柱の一部は根本が腐っていたので根継ぎして補強しました．小屋組も弱いところは補強しました．
<img alt="改修後外観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2009_04250021.JPG" width="450" height="338" />
改修後の外観はこのように生まれ変わりました．]]>
        <![CDATA[<img alt="改修中工事現場" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2009_03170001%20%282%29.JPG" width="450" height="600" />
画像は改装中の様子です．まずは既存の床仕上げを撤去して，新たな床組を作ります．既存の間仕切りはすべて撤去なので，新たに部屋の中央部分に丸太の柱を立て，そこに大梁をかけて既存の小屋組を支えていきます．なかなかに手間のかかる作業ですが，さすがに熟練の大工さん達で，手際よい仕事ぶりは見事でした．この後，外壁を撤去して新たに構造用合板を面材として張って補強し，さらに松の板材を大和張りにしました．
<img alt="店内画像" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/pic02a.jpg" width="450" height="338" />
これが竣工した室内の様子です．丸柱とそれにかかる梁がみえます．
室内の仕上げは予算の制約もあり，ＯＳＢという木質系ボードを張りました．本来仕上げ材ではありませんが，あたたかみがあります．付け柱を３尺ピッチで取り付け，さらに長押も廻し，柱や梁同様濃いめの色で着色しました．これら付け柱や長押があることで，リズム感が生まれ間延びしない空間になったように思います．補強の梁も同様に天井のアクセントになりました．
<img alt="店内ＣＧ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/hp090423_image.jpg" width="450" height="338" />
今回もインテリアは事前にコンピューター・グラフィック（ＣＧ）で何パターンか作成し，その中からオーナーさんと協議して決めました．これが設計段階で作成したＣＧで完成型に近いものです．
建築を造るのは多くの人の共同作業です．まずはオーナーさんの思いがあり，私達設計者がそれを読みとって設計図にします．そして工務店の現場担当者や多くの職人さんの手によってひとつひとつ形作られていきます．そうして出来上がった建物には当然愛着が生まれます．奇抜さや斬新さは無くても，柔らかくあたたかい居心地のいい空間を作れたらと思います．カフェうりむぅがこれから多くの人に気持ちのいい時間が過ごせてもらえるように願ってやみません．]]>
    </content>
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    <title>カフェうりむぅオープン！</title>
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    <published>2009-04-22T13:11:21Z</published>
    <updated>2009-04-26T11:59:40Z</updated>
    
    <summary>今年の３月から工事をしていた「カフェうりむぅ」が今度の日曜日４月２６日にオープン...</summary>
    <author>
        <name>辻谷</name>
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    </author>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[今年の３月から工事をしていた「カフェうりむぅ」が今度の日曜日４月２６日にオープンを
むかえます．今日は開店前で準備に忙しいところをお邪魔して店内の雰囲気を撮影して
きました．まだ什器が揃っていないのでちゃんとした写真はまた後ほど撮影してお披露目
したいと思います．
<img alt="うりむぅ店内" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/pic02.jpg" width="450" height="338" />]]>
        <![CDATA[お店の名前の「うりむぅ」，イノシシの子どものことです．看板にはかわいいイラストも．
<img alt="うりむぅロゴ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/pic01.jpg" width="450" height="349" />
住所：川上郡弟子屈町字美留和原野３１５番１
電話番号：０１５－４８２－６０３３
営業時間：AM8:00～PM9:00　不定休（季節営業）
４月２７日～５月１日の期間はオープン記念で記念特典もあるそうです．
ぜひ足をお運びください！
案内図はこちら．クリックすると大きくなります．
<a href="http://www.mobi-archi.com/blog/images/%E7%94%BB%E5%83%8F1.jpg"><img alt="画像1.jpg" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/%E7%94%BB%E5%83%8F1-thumb.jpg" width="450" height="277" /></a>
]]>
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    <title>ムンバイ（ボンベイ）</title>
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    <published>2008-12-25T11:25:37Z</published>
    <updated>2008-12-25T11:33:45Z</updated>
    
    <summary>今年の１１月にインドのムンバイで多数の死傷者が出たテロ事件がありました．テレビの...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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        <![CDATA[今年の１１月にインドのムンバイで多数の死傷者が出たテロ事件がありました．テレビのニュースをみながら，「ムンバイってどこだろう？」と不思議に思っていました．かつて２年間もアジアとヨーロッパを旅していたことがあり，その間もっとも長く滞在したのがインドで，５ヶ月間を過ごしました．広い国なので隅から隅までというわけにはいかなかったけど，おおよそ一回りしたのでたいがいの都市は知っているつもりです．ムンバイがかつてのボンベイだということをようやく後で知りました．1995年にボンベイからムンバイに呼称が変わったようです．私があの都市にいたのはたしか１日か２日だったと思いますが，おおよそインドらしくない街だったように記憶しています．
<img alt="ムンバイ（ボンベイ）の街並み" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/bombay01.jpg" width="450" height="316" />]]>
        <![CDATA[インドの政治的な中心は首都であるデリーですが，商業的な中心地はムンバイ（ボンベイ）で，近代的な建物が建ち並ぶこざっぱりとした街の印象でした．画像右側のイタリア風ドームがある建物が今回のテロの現場にもなった「タージ・マハル・ホテル」です．
<img alt="ムンバイ・タージ・マハル・ホテル" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/bombay02.jpg" width="450" height="307" />

もう一つ印象的だった建物がボンベイ大学の図書館入り口になっている時計塔・ラジャバイ・タワーです．イタリア・ゴチック風の建物で，設計はイギリスのジョージ・ギルバート・スコットです．ちょっと私の母校早稲田大学の大隈記念講堂の時計塔を思い起こさせます．
<img alt="ボンベイ大学図書館時計塔" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/bombay03.jpg" width="450" height="744" />

あれほど悲惨なテロ事件だったのに，その後の世界的な経済不況のニュースに押しやられてか，その後はあまり報道もされなくなりました．国外で日本人がテロに巻き込まれて命を落とすということも，なんだか珍しくないようになってきたように思います．どうにもやりきれない思いがします．]]>
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    <title>北国における教室の向きと景色の見せ方</title>
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    <published>2008-12-09T12:20:06Z</published>
    <updated>2008-12-11T00:49:14Z</updated>
    
    <summary>とある中学校の設計コンペで審査員に案の説明をし質疑となったところで，審査員の一人...</summary>
    <author>
        <name>辻谷</name>
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    </author>
            <category term="idea" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        とある中学校の設計コンペで審査員に案の説明をし質疑となったところで，審査員の一人から突拍子もない質問を受けました．私達の案は普通教室を中庭に面して南向きに配置してありました．そのことを指して「これだと教室からは中庭の反対側のいつも影になった壁を見ることになるわけで，それは借景の見せ方として日本的ではありませんね？」というのです．私にはその時とっさには意味がわからず答えに窮しました．「借景？？日本的？？？」意味不明です．後から考えて彼がいいたいのは景色の見せ方についてだと理解しました．わかりやすく言うとこういうことです．窓から景色を見るとき，その窓が南向きだと景色そのものはその背後から太陽光が注ぐいわゆる逆光になるので影になってよく見えません．逆に部屋の窓が北を向いていると，そこから見える景色は正面から太陽光を浴びた順光の状態になるのでよく見えることになりますが，部屋自体は北を向くことになるので部屋には陽が入らないことになります．
        彼の指摘はよくよく考えてみるといくつも間違いがあります．まず彼は「借景」という言葉を使いましたが，教室からの中庭の見え方を問題にしているようなのでただ単に「景色」というべきです．「借景」というと自分の敷地内の景色に加えて，遠くの山や川，あるいはよその敷地の家や樹木など自分の敷地以外の風景も景色の要素に取り入れるという意味合いに使われる言葉だからこの場合適切ではありません．おそらく借景という言葉の意味をよく理解せず，風景や景色と同じような意味をちょっと小難しく言ったら専門家らしく聞こえてかっこいいぐらいのつもりで使ったのでしょう．でも，本来の意味を取り違えて言葉を使うことは専門家として恥ずかしいことです．次に彼は順光で景色を見せるのが日本的だと思いこんでいるようですが，これは明らかに間違いです．逆光よりも順光のほうが対象がよく見えるのは万国共通の理で，なにもそのことを日本人だけが気付いていたわけではありませんし，日本だけの特殊事情や日本独自の価値観によるものでもありません．西洋の住宅にはピクチャー・ウィンドウ(picture window)という窓の形式があります．風景の一部をまるで一幅の絵のように切り取って見せる大きな窓のことです．もちろんこうした窓を設けるときはそこから見える景色への光の当たり方を意識するものです．彼がなぜ順光での景色の見せ方が日本的と考えるようになったのかは不明です．そんな自分勝手な思いこみを当然のことのように押しつけられても困ります．ちなみに彼が使った「借景」という言葉の概念も日本固有のものではなく，中国にも西洋にも同じような考えがあります．
そして最大の間違いは，北海道のような寒冷地の学校において普通教室は南に向けて陽がたくさんはいるようにして，明るさと暖かさを確保するというのが最優先されるはずで外の景色の見え方などよりよほど重要だということをわかっていないことです．たしかに学校でも美術室などは南向きにすると季節や時間によって日照の変化が激しいのであえて北向きにして間接光の安定した光を入れるようにするという考えはあります．また，沖縄のように日射をコントロールして暑さ対策を優先しなければならない風土もあるでしょう．でも今回は寒冷地の北海道です．しかも生徒の過ごす時間が長い普通教室では南向きに配置するというのは建築の専門知識の問題ではなく「常識」で判断できることです．さらに驚くというかあきれるというかこの人物は審査員の中で唯一「建築の専門家」として町外から招聘された，さる学校の建築計画の先生なのです．私がここまで怒りを持ってこの人のことを述べるのは，ここまで的はずれなことを，おまえ達はこんなことも知らないのかといった高圧的な態度で発言したからです．聞くところによると私達以外の参加者に対しても同様にとんちんかんな意見を，とても失礼な態度で述べていたようです．明らかに何か勘違いをしています．そして常識がないくせに建築に関して持っている知識を間違ったかたちで「俺はこんな専門知識を知っている」とひけらかす態度があからさまに見えるからです．「それは借景の見せ方として日本的ではない」などと，一見大層見識の高い専門家が難しいことを言ったようで，実はその内容は全然つじつまが合っていないのだからあきれます．
コンペに案を出す方は，必死の思いで考え寝る間を惜しんで作業にあたります．当然経費も相当かかります．そのようにして参加しているのですから，少なくともその審査はもう少しましな人にしてほしいと思います．
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    <title>カラマツと青森ヒバの家</title>
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    <published>2008-10-09T11:31:56Z</published>
    <updated>2008-10-31T13:14:16Z</updated>
    
    <summary>先日竣工したBH邸（画像はこちら）では，構造材に北海道産カラマツを，造作材の多く...</summary>
    <author>
        <name>辻谷</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[先日竣工したBH邸<a href="http://www.mobi-archi.com/works%20index/residence/bh/bh01.htm"target="_blanc"><u>（画像はこちら）</u></a>では，構造材に<strong>北海道産カラマツ</strong>を，造作材の多くに<strong>青森産のヒバ</strong>を使っています．青森ヒバは私にとっては初めての材種でしたが，オーナーさんがぜひ使いたいとのことで，床や壁，建具枠などの造作材と土台に使用しました．ヒバにはヒノキチオールという成分があり，防虫殺菌作用があって独特のにおいがあります．実際家の中に入ると独特の木の香りがします．
<img alt="ＢＨ邸居間" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/topphoto117.jpg" width="450" height="338" />]]>
        <![CDATA[床のほとんどはヒバのフローリング，壁も一部ヒバの羽目板で，その他は漆喰塗りという天然素材にこだわった住宅になりました．外張り断熱工法を採用し，壁の一部は真壁になっています．大工さんにとっては手間暇がかかり大変だったと思いますが，最後まで丁寧な仕事をしてくれました．その他の職人さん達もとてもいい仕事をしてくれました．
構造材については，柱・梁・根太・間柱などほとんどがカラマツです．今回も<a href="http://www.maruzenmokuzai.com/main.html"target="_blanc">丸善木材さん</a>が高品質のカラマツ材を提供してくれました．
<img alt="青森ヒバの室内仕上げ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/2008_10030030.JPG" width="450" height="338" />
天然素材を使った家はそれなりにメンテナンスの手間がかかります．でも，大切に維持管理してもらえれば，末永くつき合えるはずです．木は乾燥して多少やせたり割れたりするかもしれません．また陽に焼けて色も変わってくるはずです．でも，そこが楽しいところ．いつまでも表情が変わらない工業製品よりは，月日と共に表情を変える天然素材の家と共に，人も家も年齢を刻んでもらえればと思います．]]>
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    <title>聖アルバン教会</title>
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    <published>2008-09-23T14:08:03Z</published>
    <updated>2008-09-25T00:23:38Z</updated>
    
    <summary>東京タワーの足下に小さな木造の教会があります．アントニン・レーモンド設計の聖アル...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[東京タワーの足下に小さな木造の教会があります．アントニン・レーモンド設計の聖アルバン教会です．経済優先の東京では文化的に価値ある建築も建て替えられることが多いのに都心に残っていること，関係者の方のご苦労多々と思います．かつては全面道路の拡幅で移動を余儀なくされたこともあったようですが，これからも末永く維持されていくことを望みます．
<img alt="聖アルバン教会正面" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/abc01.jpg" width="450" height="338" />]]>
        <![CDATA[東京タワーから眺めると周りを大きなビルに囲まれてけなげに感じます．
これまでに見た札幌の<a href="http://www.mobi-archi.com/blog/post_9.php">聖ミカエル教会</a>，軽井沢の<a href="http://www.mobi-archi.com/blog/favorites/post_75.php">旧聖ポール教会</a>同様，小屋組は丸太の梁で構成されています．ただしこの教会のそれは勾配が緩やかで梁も細く優雅で繊細な雰囲気です．
<img alt="聖アルバン教会内部" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/abc02.jpg" width="450" height="600" />

<img alt="東京タワーから見た聖アルバン教会" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/abc03.jpg" width="450" height="600" />

レーモンドは日本で数多くの教会を設計していますが，木造のものは予算的な縛りが強かったようで，それゆえ簡素で素朴な建築ですが，教会らしい崇高な雰囲気があります．まだ行ったことのない新発田と世田谷の教会にもいつか行ってみたいです．]]>
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    <title>湿原の風アリーナ釧路</title>
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    <published>2008-08-28T14:12:43Z</published>
    <updated>2008-08-28T14:48:37Z</updated>
    
    <summary>釧路の新しい体育館がいよいよ完成しました．その名も「湿原の風アリーナ釧路」です．...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[釧路の新しい体育館がいよいよ完成しました．その名も「湿原の風アリーナ釧路」です．正式なオープンはまだですが，８月上旬，建築士事務所協会の見学会に行って来ました．
<img alt="湿原の風アリーナ釧路外観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/arena01.jpg" width="450" height="338" />

<img alt="湿原の風アリーナ釧路メインアリーナ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/arena02.jpg" width="450" height="338" />
メインのアリーナに入ってやはりその大きさに驚きました．バスケットコートが３面とれる広さです．屋根は建設中の見学会でも見た鉄骨の立体トラスです．北海道では札幌の「北・エール」に次ぐ規模だそうです．]]>
        <![CDATA[<img alt="湿原の風アリーナ釧路サブアリーナ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/arena03.jpg" width="450" height="338" />
こちらはサブアリーナです．ここにも観客席があります．この他に武道などが出来る多目的室やトレーニングルームなどなど，とても充実した施設です．
<img alt="湿原の風アリーナ釧路　展望室" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/arena04.jpg" width="450" height="338" />
さらには高さにして７階相当，釧路湿原が一望に見渡せる展望室もあります．なかなかいい眺めでした．階段の上り下りで足がかなり疲れましたが・・・．

惜しむらくはメインアリーナの外周が１週２４０メートルの通路兼ランニングコースになっているのですが，そこがあまりにもバックヤード然としていたのが気になりました．

こけら落としには北京オリンピックで活躍した日本代表の体操選手も来るとか．とにかくこの施設で各種競技の全国大会も開かれるようになります．一流の競技が見られること，楽しみです．]]>
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    <title>「建築家の椅子展」開催</title>
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    <published>2008-06-11T02:55:33Z</published>
    <updated>2008-06-19T11:31:44Z</updated>
    
    <summary>建築家がデザインした椅子２５脚を集めた「建築家の椅子展」が北海道立釧路芸術館で開...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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            <category term="design" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[建築家がデザインした椅子２５脚を集めた<strong>「建築家の椅子展」</strong>が<a href="http://www.kushiro-artmu.jp/"target="_blanc">北海道立釧路芸術館</a>で開催されます．
<strong>日時：６月２１日（土）～７月２１日（月／祝）（最終日以外の月曜日は休館）
場所：北海道立釧路芸術館・フリーアートルーム 　9:30am～5:00pm（7月の金曜日は8pmまで）入場無料</strong>
<img alt="setsuei01.jpg" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/setsuei01.jpg" width="450" height="338" />

<img alt="「建築家の椅子展パンフ" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/pnf01.jpg" width="450" height="636" />
<a href="http://www.mobi-archi.com/blog/images/pnf.pdf">ＰＤＦ版パンフレットと椅子のリストはこちら</a>]]>
        <![CDATA[去年同じ芸術館で開催した「宮脇檀の住宅展」の時にもお世話になった東海大学の織田先生のコレクションから先生に選んでいただいた椅子です．古いものではチャールズ・レニー・マッキントッシュの「イングラム・ハイバックチェア」（1900年）から新しいものでマリオ・ボッタの「セコンダ」（1982年）まで，２０世紀をほぼ網羅しています．さらに名前を並べると，フランク・ロイド・ライト，サーリネン親子，アルヴァ・アアルト，カルロ・スカルパ，ル・コルビュジエ，ミース・ファン・デル・ローエ，リチャード・マイヤーなどなど，有名な建築家の椅子がずらりとそろっています．私も本などでは見たことがあっても実物を見るのは初めてのものもあり，とても楽しみです．

同時期，芸術館では<strong>「ウィリアム・モリスとその時代　アーツ・アンド・クラフツ展〈イギリス・アメリカ〉」</strong>（6月21日～8月31日）という展示が開かれています．実は今回の椅子展の企画段階で，暮らしとデザインといった同じようなテーマの展示なので，ぜひ同時開催にしたいと思い準備してきました．

今回の展示では織田先生のそれぞれの椅子についての詳細な解説があります．また，デンマークを代表する家具デザイナーで建築家でもある<strong>フィン・ユール</strong>についての織田先生の講演会も７月５日に開催されます．ぜひお越しください．]]>
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    <title>ふたたび水辺の整備</title>
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    <published>2008-01-30T13:35:37Z</published>
    <updated>2008-01-30T13:43:48Z</updated>
    
    <summary>釧路で建築設計をしている仲間の集まり「月曜塾」の総会・新年会が１月２８日にありま...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[釧路で建築設計をしている仲間の集まり「月曜塾」の総会・新年会が１月２８日にありました．新年会でお酒を飲むとあって，今回私は全日空ホテルに宿泊したのですが，画像は朝，客室の窓から撮影した釧路川河口右岸の様子です．釧路はもともとあまり雪のない街ですが，今年は特に雪が少ないのがおわかりいただけると思います．
<img alt="釧路川河口" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/wf01.jpg" width="450" height="338" />
右側一番手前の中央にガラスのアトリウムがある建物が「釧路市観光国際交流センター」で，その奥のレンガ色の建物が昨年「宮脇檀の住宅展」の会場ともなった「道立釧路芸術館」です．そして，河口では現在，水深を深くする浚渫（しゅんせつ）工事が進められているのが見えます．ここに震度６弱の地震でも崩壊しない<strong>「耐震旅客船ターミナル」</strong>を建設し，さらには周辺の緑化も図られる工事が進められているのです．新聞の記事によると，官民あわせたまちづくりグループが結成され，その活用を検討し始めたとのことでした．]]>
        釧路川のもう少し上流側に「釧路フィッシャーマンズワーフＭＯＯ」があります．ＭＯＯが建設された頃，今回の整備が進められている芸術館の隣の空き地には水族館を建設する構想があったように思いますが，バブルがはじけ，自治体の財政が厳しくなった今では夢のまた夢のような話です．そのころ盛んに使われたのが「ウォーターフロントの再開発」という言葉でした．そしてそうした横文字の開発・整備は，理念先行で市民活動には縁遠いものだったように思います．
なにはともあれ，郊外の大型店に人が流れすっかり寂しくなった中心市街地で，新しいまちづくりの機運が高まりつつあることはいいことだと思います．
月曜塾も総会で今年度の活動計画を立てましたが，その中に港湾施設に関してまちづくりの提案をしていこうということが盛り込まれました．地に足がついた活動を通して，港町釧路の魅力を作り出すような動きが盛り上がっていけばいいなぁと思います．決して劇的に状況が変化することはないと思いますが，持続的に少しでも人が集まる魅力が作り出せたらと思います．
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    <title>エネルギーと環境問題</title>
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    <published>2007-12-19T13:46:28Z</published>
    <updated>2007-12-19T14:12:41Z</updated>
    
    <summary>この冬，北海道ではとうとう灯油の値段が１リットルあたり１００円を超えるようになり...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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            <category term="equipment" />
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[この冬，北海道ではとうとう灯油の値段が１リットルあたり１００円を超えるようになりました．異常事態といってもいいと思います．５，６年ほど前までは４０円くらいの値段だったのに，じわりじわりと値上がりし，今年になってグンとあがりました．灯油のストーブやボイラーを熱源にしている家では今年の冬は暖房費に相当の負担を強いられそうです．
ここ数年，原油高の傾向が続いていたせいもあって，最近は暖房の熱源を電気にする家が増えてきました．釧路地方では０６年の新築住宅のおよそ７割がいわゆる<strong>オール電化住宅</strong>で，ガスや灯油を使わず給湯，暖房，調理コンロのすべてを電気に頼るようになっています．なかでも一番ランニングコストが問題になるのが暖房ですが，安価な<strong>深夜電力</strong>をつかう蓄熱暖房器だとあきらかにメリットがあります．２年前の月曜塾での勉強会の資料によると灯油単価が５５円／Lくらいで石油による温水暖房（ボイラーによるセントラル暖房）がオール電化蓄熱暖房とランニングコストで同等となるそうですから現状の灯油単価では明らかに差があります．
<img alt="蓄熱暖房機" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/tiku.jpg" width="450" height="369" />]]>
        <![CDATA[オール電化による暖房は大きく分けて二つあります．<strong>深夜電力</strong>によるものと，<strong>融雪電力</strong>によるものです．これまで一般的だったのは深夜電力（北電との契約ではドリーム８など）のほうで，中でも最初の画像のように蓄熱暖房機を使う方法です．
この大きな暖房機内部のセラミックに安価な深夜電力で熱をため込み，昼間徐々に熱を放出します．
同じ深夜電力利用でも最近になって増え始めてきたのが，床下のコンクリートあるいは土壌そのものにヒーターを埋め込み，そこに蓄熱するタイプです．
<img alt="埋め込みヒーター" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/entec.jpg" width="450" height="338" />
画像は<a href="http://www.mobi-archi.com/works%20index/residence/ty/ty01.htm"target="_blanc">TY邸</a>で採用した<a href="http://www.enertec.co.jp/"target="_blanc">エナーテック社</a>の床下蓄熱暖房システムのヒーターです．このヒーターがコンクリートに埋め込まれそのコンクリートが蓄熱体となり床下から家全体を暖めます．従来の蓄熱暖房機に比べると大きな暖房機が床上から無くなるし，床全体の輻射熱で暖めるので快適性が増しました．とはいえ，深夜電力を利用する蓄熱式の共通の欠点は，微妙な温度のコントロールがしにくいというところです．一度ため込んだ熱を徐々に放出するので，昼間暖かい日などは暑くなりすぎるということが春・秋の季節の端境期にしばしば起こります．

もう一つが融雪電力（北電との契約ではホットタイム２２など）によるものです．名前の通り本来は外部で雪を解かすロードヒーティングに使われるものでしたが，近年暖房にも使われるようになりました．
<img alt="電気ボイラー" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/db1.jpg" width="337" height="450" />
画像は<a href="http://www.mobi-archi.com/works%20index/residence/ht/ht01.htm"target="_blanc">HT邸</a>の電気ボイラーです．融雪電力でこのボイラーにより温水を作りパネル式の床暖房とパネルヒーターにより暖房をしています．融雪電力による暖房ではこうした電気ボイラーによるもののほかにオイルパネルヒーターがあります．融雪電力の暖房は深夜電力に比べて温度の制御がしやすいことがメリットですが，ランニングコストは高めです．それでも現在の灯油の値段であれば融雪電力のほうが有利だと思います．

ただし地球温暖化に影響があるとされる二酸化炭素の排出量でいうと，電気を熱源にするのがベストとも言い難いようです．北海道の場合，発電のおよそ８割が石油と石炭の化石燃料による火力発電ですし，電気はそれが各家庭に運ばれる過程でかなりのロスがあるからです．原子力発電の比率を高めれば二酸化炭素の排出量は減りますが，それはそれで別の問題が生じます．

地場の間伐材を燃料とする薪ストーブが実は環境に優しいという議論があります．二酸化炭素削減には絶えず森林を育てていくことが必要で，そのためには間伐材を有効利用し，その売り上げたお金を森林育成に還元していくという考えです．炭素を循環させるという<strong>カーボンニュートラル</strong>という考えにもつながります．最近の薪ストーブは燃焼効率が高くなっていて無駄なく薪をエネルギーに変えることが出来るようになっています．システムあるいは流通は巨大になるほどロスも多く，身近なところで循環させるほうが効率がいいように思います．
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    <title>釧路根室圏総合体育館建設現場の見学</title>
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    <published>2007-11-23T12:49:42Z</published>
    <updated>2007-11-25T13:56:53Z</updated>
    
    <summary>１１月２２日に建設中の釧路根室圏総合体育館を見学してきました．（社）北海道建築設...</summary>
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        <name>辻谷</name>
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            <category term="method" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[１１月２２日に建設中の釧路根室圏総合体育館を見学してきました．<a href="http://kukjk.sakura.ne.jp/modules/news/"target="_blanc">（社）北海道建築設計事務所協会釧路支部</a>の主催です．
<img alt="体育館遠景" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/karena01.jpg" width="450" height="377">
メインアリーナの屋根を構成する立体トラスの組み立てが見学の主旨でしたが，当日はほぼ氷点下の気温でしかも風が強く，およそ５階建てくらいの高さまで足場を上ることとなりなかなかスリル満点でした．
<img alt="立体トラス組み立て現場" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/karena02.jpg" width="450" height="337" />
体育館の大きさを実感してきました．]]>
        <![CDATA[足場が組まれていますが，地上１５メートルほどの高さです．地上に戻ってから立体トラスの部材を詳しく見せてもらいました．スチールの棒をボールジョイントにねじ込んで三角形を作りながらトラスを形成していきます．立体トラスそのものはコスト的に有利にならないそうですが，屋根の重量が軽くなることで下部構造でコストダウンがはかられたそうです．
<img alt="ポールとジョイント" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/karena03.jpg" width="450" height="337" />

<img alt="ボールジョイント" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/karena04.jpg" width="337" height="450" />
今現在，出来高はおよそ７０％で，来年９月にオープンの予定です．完成が楽しみです．]]>
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    <title>北海道新聞釧路印刷工場</title>
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    <published>2007-11-10T13:58:19Z</published>
    <updated>2007-11-10T14:03:58Z</updated>
    
    <summary>さる１１月１日に月曜塾で北海道新聞釧路印刷工場（愛称「しんクル」）を見学してきま...</summary>
    <author>
        <name>辻谷</name>
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    </author>
            <category term="community" />
            <category term="method" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mobi-archi.com/blog/">
        <![CDATA[さる１１月１日に月曜塾で<a href="http://kk.hokkaido-np.co.jp/kiki/shinkuru.html"target="_blanc">北海道新聞釧路印刷工場（愛称「しんクル」）</a>を見学してきました．残念ながら施設内は撮影禁止ですので外観のみの紹介です．<strong>北海道新聞（通称：道新「どうしん」）</strong>は北海道では圧倒的にシェアを占める新聞社です．例外的に十勝地方では十勝毎日新聞が道新をしのいでいるそうですが．
<img alt="北海道新聞釧路印刷工場外観" src="http://www.mobi-archi.com/blog/images/dousin.jpg" width="450" height="337" />]]>
        <![CDATA[まずはエントランスで記念撮影をして，その画像がその後号外のようなかたちで印刷されておみやげにいただけます．午後１時半からの見学ですが，ちょうど夕刊の印刷にあわせて工場が稼働するのを見ることが出来ます．印刷の過程はほとんどが自動化されていて，人はあまりいません．紙面の編成はすべて札幌の本社でするとのことでしたが，そこからデータが届いて印刷を開始し，梱包されるまでわずか２０分で出来るとのことです．実際印刷される状況を見ていても目にも留まらぬ早さです．

この工場の特徴は<strong>免震構造</strong>です．地震の多い釧路だから取り入れたものとのことです．実際に地下の免震構造も見学させてもらいました．大きな鉄のスプリングや積層ゴムが基礎とその上の建築物の間にあり，地震の揺れを減衰するようになっています．建物そのものよりも内部の印刷機械を守ると言う意味での採用かと思います．
建築物の地震に対する構造計算の考えは第一義に大きな地震が起きても大きく倒壊しないで中にいる人が命を守るという前提です．つまり地震で壊れてその後は使えなくなる，つまりは資産価値が無くなるということもありえるけど，とにかくぺしゃんこにはならないということなのです．あとは費用対効果で，どれだけ対策を講じるかの問題になります．免震構造もかなり費用がかかりますが，高価な機械を守るという意味，さらには大震災でも新聞を発行することが出来る機能を維持するという意味合いが強いかと思います．]]>
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