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食品庫

北海道は山菜の採れる季節になりました.今は山菜の王様といわれる「行者ニンニク」,そのあとはウドやフキ,ワラビさらにはコゴミやタラノメ,クレソンなども採れます.
都会を離れ田舎暮らしをする人が増えています.私もこれまでたくさんのそうした北海道へ移住してくる方々の住まいづくりをお手伝いしてきました.田舎暮らしの住まいによく提案するのが食品庫です.週末にちょっと離れた街の大きなショッピングセンターに行って食品を買いだめし,それらを保管しておく場所,さらには季節にたくさん採った山菜などを塩漬けして長期保存する場所,そんな使い方で田舎暮らしには便利です.最近の寒冷地住宅は家全体をあたためますが,食品庫だけは暖房を入れずにすこし涼しくします.画像の食品庫は病院などで使う平底の流しを付けました.採ってきた山菜の下洗い等,いろいろな用途に使えます.
食品庫には魚介類などを冷凍保存する冷凍ストッカーもおけるようにしてあります.あるいはゴミ置き場としても使えます.
食品庫

食品庫平面図
この家のように台所に隣接していると同時に玄関から直接入れるようにすると便利です.食品以外にもアウトドア関連の諸々を収納する物置的使い方ができます.

私も何度か山菜採りに行ったことがありますが,あの自分の手で収穫した時のうれしさというのは太古からDNAに記憶された本能的なもののような気がします.もちろん,持ち帰ったあとの食べる楽しみもあります.ただ,山菜の多くは下処理がなかなか面倒ですが.

田舎暮らしの楽しみは,山菜採りや自家菜園での野菜作り,あるいはガーデニングなど屋外での活動が主になります.そんな場合,食品庫のような収納スペースを設けるとより暮らしが便利になると思います.

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