« 再びサッカースタジアム | コラム トップ | 月曜塾 »

聖ミカエル教会

札幌に巨匠アントニン・レーモンド設計の建築があります.写真の聖ミカエル教会です.
sm01.jpg

私がこの建物に出会ったのは偶然のことで,もう14,5年前,まだ札幌の設計事務所に勤めていたときのことです.春先の湿った雪が降った日曜日で,足下が悪い中,どうしてそこを歩いていたのかは思い出せませんが,ふと見ると何とも魅力的な教会の前にいました.気になって入り口のあたりから中をうかがっていると,中にいた女性が気が付いて出てきてくれたので,中を見学させていただけませんかとお願いしたら快く承諾してくれました.
sm03.jpg
丸太で構成されたトラスの力強い架構が印象的です.素朴な中にも神秘的な精神性を感じさせる空間でした.家に帰ってから調べてみて初めてレーモンドの設計であることを知りました.
今回の写真は昨年月曜塾の仲間と「清家清展」を見に行ったときに,この教会を見学してきた時のものです.
sm04.jpg
後で知ったことですが,この建物は雪の多い札幌の気候を強く意識して設計されたそうです.そのせいかどうか,私にとっては雪の日に初めて出会ったときのこの名建築のたたずまいがとても印象に残っています.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mobi-archi.com/mt/mt-tb.cgi/13